高畑農園 柚子マーマレード
私の柚子の木は40年ほど前、私が大学の春休み、当時公務員だった父親の進言で
父親と一緒に植えたのが始まりです
20年ほど前、搾った後の皮は、畑にまいていました。
かなりの量で、土と混ぜて肥料にするのも大変でした。
この柚子の皮を使って、マーマレードかジャムが作れるのではと
試作してみたところ、とんでもない品物ができました。
苦くて苦くて、えぐみがすごく、食べれたものではありませんでした。
えぐみを抜くのに苦労して約5年、なんとか我慢して食べれるようにまでなりましたが、
まだまだ我慢しないとたべれません、知り合いの奥様には、こんなもの作ってと笑われ
凹みましたが、それから二年何とかコツを覚え商品といえるものになりました。
年に一度しか作らないのでなかなか大変な苦労でした。
柚子の皮は無農薬で作ると、多数の傷、斑点、きれいな柚子は数えるほどもありません。
それでも無農薬にこだわり、マーマレードを作る柚子は丁寧にひとつずつ選び、収穫し、大切に扱います。
バター系のパンには最高です。ヨーグルトに、味噌と和えて柚子味噌に、
高畑農園のマーマーレードは製造に1工程3日から4日 収穫を入れると
さらに時間がかかります。
大変な重労働で、朝の早い時間から遅くまで、泣きたくなることや、投げ出したくなることも
しょっちゅうです。
いつまで続けられるかな~と思いながら、マーマーレードを造り始めて、
かなり長い時間が経ちました。
それは、待っていて下さるお客様がいるから、
造って美味しかった! 今年のは甘いね!今年のはあっさりだね!
苦いねとか、
すいません、手造りなので、なかなか上手くできないんです。実は私も素人みたいなもんです。
私の造るマーマーレードは毎年味が違います。そこがいいとこなんですよ!
と、いつも言い訳しています。
お客様の反応、それが一番の私の気になる点です。
今年も高畑農園の柚子加工は、他の工場、産地より10日から2週間早くおわりました。
それは、ゆずが新鮮で香り高い内に自然のままを瓶の中に封じ込めたいからです。
私の気持ちが皆様に届きますように、是非この話を想像して、パンに、ヨーグルトにのっけてみてください。
高畑農園 高畑 浩